鮎川/山岸組、雨の名護で初優勝! TGRラリーチャレンジ開幕戦沖縄を制す
2025年3月16日、TGRラリーチャレンジの開幕戦が沖縄県名護市周辺で開催され、E-1クラスで鮎川/山岸組が初優勝を飾った。昨年はコザで開催された大会が今年は島北部へと舞台を移した。前夜から降り続く雨と一時激しく叩きつける豪雨が選手たちに過酷な試練を課す中、彼らは見事な走りで頂点に立った。
鮎川選手は2021年に契約を結んでから4年目。これまで雨に弱く、クラッシュも多かったことに加え、沖縄の道は雨が降ると滑りやすい特徴があるため、チーム内に大きな不安が漂っていた。しかし、この日は一変。使用した車両は、買ってきたものに安全装備を取り付けただけのほぼノーマル仕様で、ミッションもCVT。MTを搭載したライバルたちと比べればハンデがある中で、SS1でトップタイムを記録し、鮮烈なスタートを切った。SS2とSS3でも2番手タイムを維持し、午前中のセクションを首位で折り返す快走を見せた。
お昼のサービスを経て迎えた後半戦でも、鮎川/山岸組の勢いは衰えず。SS4で2番手タイムを刻み、SS5とSS6では連続でトップタイムを叩き出す圧巻の走りを見せた。雨の名護という厳しいコンディションの中、終始安定したペースを保ち、無事に完走。E-1クラスの優勝を獲得し、初の栄冠を手に入れた。
これまでラリーでの優勝経験がなかった鮎川/山岸組にとって、この勝利は大きな意味を持つ。苦手とされていた雨と滑りやすい沖縄の道を克服し、昨年とは異なる北の舞台で輝きを放った彼ら。2025シーズンの開幕戦を制したことで、今後のさらなる活躍に期待が高まる。新たなチャンピオンペアの誕生を告げる、鮮烈な一戦となった。






