第2条 車両の定義

2.1 )ラリーRRN車両(RRN車両)

FIAによりグループA、R、N(公認有効期限後8年を経過していない車両を含む)として公認された車両で、保安基準に適合し、本編に従った自動車登録番号標(車両番号標)を有する車両。

2.2 )ラリーRJ車両(RJ車両)

JAF登録車両で、保安基準に適合し、本編に従った自動車登録番号標(車両番号標)を有する車両。

2.3 )ラリーRPN車両(RPN車両)

JAF登録車両で、保安基準に適合し、かつメーカーラインオフ時の諸元が変更されていないもの(当該自動車の自動車検査証の型式指定番号欄に型式指定番号が記載されているもの。ただし、本編第4章の規定に基づく改造についてはこの限りではない。また、1997年以後のJAF国内競技車両規則に基づき、ロールバーの装着に伴う乗車定員変更のための構造等変更検査手続きを行った車両およびJAF登録車両規定第2条2による車両は除く。)で、第4章RPN車両用改造規定に従った道路運送車両法による自動車登録番号標(車両番号標)を有し、運行の用に供することができる(自動車検査証の有効期間内)車両とする。参加者は、車両の主要諸元を証明するための当該自動車製造者発行のカタログ、パンフレット等(新型車解説書、整備解説書等を含む)を常に携帯することが義務付けられる。

2.4 )ラリーAE車両(AE車両)

電気モーター、または電気モーターとエンジンを併用して動力とする車両で、保安基準に適合し、かつメーカーラインオフ時の諸元が変更されていないもの(当該自動車の自動車検査証の型式指定番号欄に型式指定番号が記載されているもの。ただし、本編第5章の規定に基づく改造についてはこの限りではない。また、1997年以後のJAF国内競技車両規則に基づき、ロールバーの装着に伴う乗車定員変更のための構造等変更検査手続きを行った車両およびJAF登録車両規定第2条2による車両は除く。)で、第5章AE車両用改造規定に従った道路運送車両法による自動車登録番号標(車両番号標)を有し、運行の用に供することができる(自動車検査証の有効期間内)車両。

2.5 )ラリーRF車両(RF車両)

保安基準に適合し、本編に従った自動車登録番号標(車両番号標)を有する車両。参加者は、車両の主要諸元を証明するための当該自動車製造者発行のカタログ、パンフレット等(新型車解説書、整備解説書等を含む)を常に携帯することが義務付けられる。

解説

TGRラリーチャレンジで使用可能な車両の種類と特徴

ラリーRRN車両(RRN車両):E-3、E-4、OPNE-E
FIAによりグループA、R、Nとして公認された車両(公認有効期限後8年以内のもの含む)。保安基準に適合し、本編に従った自動車登録番号標(車両番号標)を有する。FIA公認車両であるため、国際的なラリー競技基準に基づいた仕様が特徴。グループA、R、Nはラリーでよく使われるカテゴリーで、性能や改造範囲がFIAの規定に準拠。公認から8年以内という条件があるため、比較的新しいモデルが対象。

ラリーRJ車両(RJ車両):C-2、C-3、C-4、E-1、E-2 、E-3、E-4、OPEN-C、OPEN-E
JAF登録車両で、保安基準に適合し、自動車登録番号標を有する。比較的改造範囲が広い。JAF登録車両であることが条件で、改造の自由度が高いため、カスタマイズを重視する参加者に適している。

ラリーRPN車両(RPN車両):C-2、C-3、C-4、E-1、E-2 、E-3、E-4、OPEN-C、OPEN-E
JAF登録車両で、保安基準に適合し、メーカーラインオフ時の諸元が変更されていない(一部例外あり)。第4章の改造規定に従い、自動車登録番号標を有し、車検有効期間内であること。カタログ等の携帯が義務。最もラインオフ車に近い状態を維持。改造は第4章の範囲に限定されるが、純正状態に近い車両を求める場合に最適。

ラリーAE車両(AE車両):C-1、E-3、E-4、OPEN-E
電気モーターまたはハイブリッド動力を使用し、保安基準に適合。メーカーラインオフ時の諸元が変更されていない(一部例外あり)。第5章の改造規定に従い、自動車登録番号標を有し、車検有効期間内。カタログ等の携帯が義務。RPN同様、ラインオフ車に近い状態を維持。電気自動車やハイブリッド車に特化し、第5章に基づく改造が可能。

ラリーRF車両(RF車両):全クラスOK
保安基準に適合し、自動車登録番号標を有する車両。カタログ等の携帯が義務。保安基準さえ満たせば「何でもあり」。車両の種類や改造範囲に明確な制限が少なく、最も自由度が高い。

TGRラリーチャレンジでコストを抑えて参戦するなら、RPN車両かAE車両がおすすめです。どちらも6点式ロールケージが必須ですが、ラインオフ車ベースで改造範囲が狭く、製作がシンプルで初心者でも扱いやすいです。RPNは一般的な車両、AEは電気・ハイブリッド車に対応し、お手軽さは同程度です。ただし、上位イベント(地区戦や全日本ラリー選手権)を計画するなら、RJ車両が最適です。JAF登録で改造の自由度が高く、上位イベントへの移行がスムーズです。RPNとAEは低コストで気軽に始められる入門用、RJは将来性を見据えた本格仕様として優れています。まずはRPNかAEで経験を積み、目標次第でRJに移行するのが現実的です。RFは上位イベントに使えず不向きです。好みや目標で選びましょう。