TOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge 2025 競技規定
TOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge / Challenge Cupの参加者は以下を遵守しなければならない。
第16条 クルー (ドライバー、コ・ドライバー) の遵守事項
1.クルーは、競技運営上あらゆる規定、指示に従い常に明朗公正に言動し、大会後援者、競技会審査委員会の
名誉を傷つけるような行動をしてはならない。
2.競技への参加受付はドライバー/コ・ドライバー自身で受けること。
3.競技中いかなる時も道路交通法の遵守を最優先とすること。
4.一般車両および歩行者、地域住民に迷惑を及ぼさないこと。
5.他車に追従する場合または対向車のある場合は前照灯の照射方向を下向きに変更すること。
6.明らかに追い越そうとしている車両がある場合は、安全かつ速やかに進路を譲ること。
7.登録したクルー以外は乗車してはならない。
また、緊急時を除きドライバーとコ・ドライバーが入れ替わりスペシャルステージを走行することは出来ない。
8.リタイアした場合は、直ちに最寄りのオフィシャルにリタイア届を提出すること。
提出が不可能な場合は、電話等の手段で競技会事務局に連絡すること。
また、ゼッケン、ラリー競技会之証およびその他競技会関係貼付物を取り除くこと。
9.走行中は、シートベルトを必ず装着し、タイムトライアルを行う場合やオーガナイザーが指示した場所では
必ずヘルメットを装着し、サイドウインドウを閉めて走行すること。
10.サービスパークでは割振られたサービスエリアを使用すること。
会場内の他のエリアにサービス車両やクルーおよびその関係者の車両を駐車しないこと。
11.クルーの安全
11.1 SSで参加車両がやむを得ず停車した場合、クルーはその場所から少なくとも50m手前の目立つ場所に
反射式の三角表示板を車両と同じ側に配置し、後続車両に適切な合図を行わなければならない。
その際、TOYOTA GAZOO Racing Rally Challengeでは車両直後にも三角表示版を配置することを推奨する。
なお、車両がコース上にない場合も三角表示板を配置しなければならない。
この規則に従わないクルーは審査委員会の判断によりペナルティが課される。
11.2 参加車両には、片面に赤字で「SOS」、もう片面には緑字で「OK」と書かれたA3判のカードが搭載されており、
救急医療措置が不要な場合、もしくは消火が必要でない場合は、「OK」ページをすべての後続車に明瞭に提示すること。
また、他に援助を行おうとしている物(ヘリコプター等)があれば、それらに対しても同様に提示すること。
停車車両がコース上の場合は、状況に応じて停車状態をボディアクション等で後続車両に対し当該区間最終車両通過まで合図をすること。
11.3 その後速やかに復帰が可能か否かを判断すること。
11.4 復帰可能と判断した場合、安全確保を最優先に作業を実施する。
特に後続車両が接近した場合は、作業を中断して安全な場所へ退避すること。
11.5 復帰不可能と判断した場合、当該区間最終参加車両通過まで車外の安全な場所で退避すること。
11.6 クルーが車両から離れる場合、後続車にはっきりと見える場所に「OK」ページを提示しておくこと。
11.7 近接した地点に複数車両が停止した場合、それぞれの車両が上記11.1~11.6を実施すること。
11.8 救急医療措置が必要な場合もしくは消火が必要な場合は赤色の「SOS」ページを提示すること。
これが提示されていた場合、後続車は下記の手順に従う。
また「OK」「SOS」のどちらの提示も無く、車両がかなりのダメージを負っていてクルーが車両内および/または車両の外にいると思われる場合も同様の手順に従うこと。
①援助するために直ちに停止する。
その他の後続の車両も停止し、事故現場に2番目に到着した車両は、
事故のことを知らせるために次のラジオポイントかストップまで行く。
②それ以降のすべての後続車は緊急車のための車幅を空けて停止し、援助を行う。
なお後続車が援助にあたる場合、少なくともクルーの1人は以降の後続車への告知対応を行うこと。
11.9 上記11.2または11.8の場合で、いかなる理由においても「OK」「SOS」ページを提示することが可能でない状況
にあるときは、車外でクルーによって示される明らかで明確に理解できるジェスチャーで置き換えることができる。
-腕を上げ、親指を立てて示す「OK」(付則1-図1)
-頭の上で腕を交差して示す「SOS」(付則1-図2)

引用:2025年シリーズ規則書より
解説
第16条では、クルーが競技中に守るべきルールを定めています。クルーは競技規定や指示に従い、明朗公正に行動し、大会関係者の名誉を傷つけないことが求められます。参加受付はドライバーとコ・ドライバー自身で行い、競技中は道路交通法を最優先し、一般車両や住民に迷惑をかけないよう配慮します。追従時や対向車がある場合は前照灯を下向きにし、追い越し車両には速やかに進路を譲ります。登録クルー以外は乗車禁止で、緊急時以外は役割の入れ替えも不可。リタイア時は最寄りオフィシャルに届け出、連絡が難しい場合は事務局に電話連絡し、ゼッケン等を除去します。走行中はシートベルトとヘルメット着用、サイドウインドウを閉めることが義務。サービスパークでは指定エリアを使用します。安全面では、SSで停車時、三角表示板を50m手前と直後(推奨)に配置し、OK/SOSカードで状況を明示。復帰作業は安全優先で、後続車接近時は中断。復帰不可時は最終車両通過まで退避し、SOS時は後続車が援助、連携して緊急対応します。