第7条 制動装置 RJ車両
7.1 )主ブレーキ
7.1.1 )ブレーキライニング(パッド)については、変更することが許される。またその取り付け方式(リベット・接着等)を変更することも許される。
7.1.2 )ブレーキホースの変更は自由。
7.1.3 )バックプレート(保護用プレート)の取り外しまたは改造は自由。
7.1.4 )リアブレーキへのプロポーショニングバルブの装着は、調整式のものを含み交換することは認められる。
7.1.5 )ブレーキキャリパー内のピストンの背後にノックバック防止を目的としたスプリングを追加することは許される。
7.1.6 )ホイール内に付着した泥を排除することを目的としたスクレッパーの取り付けは許される。
7.1.7 )ブレーキキャリパー、ブレーキディスクの変更は自由、サイズの変更も認められるが以下に従うこと。ただし、カーボン製ブレーキディスクの使用は禁止される。
①キャリパーは、ブレーキコンポーネントメーカーから市販されている生産部品であること。ホイール毎に1つのキャリパーユニットのみであること。キャリパーハウジング/ボディにはスチールまたはアルミニウム製のみが認められる。キャリパーあたり最大4つのピストンまでとする。取り付けブラケットは自由に作成されてもよい。ブラケットを除いて、すべての部品は製品カタログまたは部品カタログから入手することができなければならない。チタンおよびセラミック材料は特に禁止される。
②ディスク(ローター)と取り付けベルは、通常入手可能な一般に販売されている部品(市販品)であること。ターマック用はディスクの最大直径355mmとする。グラベル用はディスクの最大直径300mmとする。すべての部品は製品カタログまたは部品カタログから入手することができなければならない。
7.2 )ハンドブレーキ
レバーの改造は許されるが、当初の機能を維持し、駐車ブレーキは主ブレーキとは独立した系統でなければならない。油圧式ハンドブレーキの追加取りつけも認められる。
解説
第7条では、RJ車両の制動装置に関する改造ルールを定めています。7.1で主ブレーキは、ブレーキパッドやホース、バックプレートの変更が自由で、プロポーショニングバルブやノックバック防止スプリング、スクレッパーの追加も認められます。キャリパーやディスクの変更も可能ですが、カーボン製は禁止され、キャリパーは市販品(スチールまたはアルミ製、最大4ピストン)、ディスクは一般販売品に限ります。7.2でハンドブレーキはレバーの改造や油圧式の追加が許されますが、主ブレーキと独立し、駐車ブレーキの機能を維持する必要があります。