第5条 サスペンション RPN車両
材料の追加によるサスペンションおよびその取付け部の補強を認める。サスペンションの補強部が、中空体を作ることになってはならない。部分的であっても、全体的であっても複合素材(カーボンコンポジット)から成るサスペンション部材は禁止される。
5.1 )スプリング
数は、スプリングを連続して取付けることを条件として自由。
長さ、コイルの巻数、ワイヤーの直径、外径、スプリングの種類も自由。ただし、下記に従うこと。
スプリングの形状は、調整できる構造部分がスプリングシートの一部で、当初のサスペンション部分または車体部分から分離している(取外せる)場合、スプリングシートは調節できるものであっても良い。
①ばねに損傷があり、左右のばねのたわみに著しい不同がないこと。
②溶接、肉盛または加熱加工を行わないこと。
③ばねの端部がブラケットから離脱しない(遊びがない)こと。
④切断等によりばねの一部または全部を除去しないこと。
⑤ばねの機能を損なうおそれのある締付具を有さないこと。
⑥ばねの取付け方法はその機能を損なうおそれのないこと。
5.2 )ショックアブソーバー
材質を含み自由。ただし、カーボン材は使用できない。車高調整機構(ネジ式、Cリング等)を伴うものに変更(使用)することができる。別タンク式(別タンクの車体への取付けは許されない)のものに変更(使用)すること、アッパーマウントをピロボール(キャンバー調整機構のみ付加されたものを含む)に変更することができる。ただし、それらの数、形式、作動原理は変更してはならない。遠隔操作による減衰力調整機構への変更は許されない。
5.3 )スタビライザー
ブッシュ・ブラケット(リンクを含む)を含み変更することができるが、取付けはボルトオンによるものとし、車室内から調整可能であってはならない。新規取付および取外すことは許されない。
解説
第5条では、RPN車両のサスペンション改造ルールを定めています。材料追加による補強は可能ですが、中空体形成や複合素材(カーボン等)は禁止。5.1でスプリングは数や形状が自由で、車高調整可能なスプリングシートも使用可。ただし、損傷や左右差がなく、溶接や切断、機能損なう取り付けは不可。5.2でショックアブソーバーは材質自由(カーボン除く)で、車高調整やピロボール式アッパーマウントへの変更可だが、数や形式変更、別タンクの車体固定、遠隔調整は禁止。5.3でスタビライザーはブッシュやブラケットの変更可だが、ボルトオン限定で車内調整や新規設置、取り外しは不可。