第6条 車体 RF車両
6.1 )ドアの材質変更は認められない。
6.2 )ドアの内張りについては、ドアの形状に変化が生じないことを条件としてドアから防音材を取り外すことが認められる。内張りパネルは最低0.5mm厚の金属板、あるいは最低1mm厚のカーボンファイバー、もしくは最低2mm厚のその他の堅固な不燃性の素材で製作することができる。
サイドプロテクションバーの取り外しは許されない。
2ドア車の場合、後部側面ウィンドウより下に位置する内張りについても上記規則を適用する。
電動ウィンドウを手動ウィンドウに交換することが認められる。
手動ウィンドウを電動ウィンドウに交換することが認められる。
6.3 )窓ガラスの変更は認められない。
6.4 )座席
変更する場合は下記の規定を満たすこと。
変更の有無に拘らず乗車定員分の座席を有すること。
①座席の幅×奥行は400 mm×400 mm以上確保すること。
②座席面上で座席前端より200 mmの点から背もたれに平行な天井までの距離は800 mm以上確保すること。
③座席および当該座席の取り付け装置は衝突時等に乗員から受ける衝撃力、慣性力等の荷重に耐えるものでなければならない。
④座席の後面部分(ヘッドレストを含む)は、衝突等で当該座席の後席乗員の頭部等が当たった場合に衝撃を吸収することができる構造でなければならない。
⑤追突等の衝撃を受けた場合に乗員の頭部が過度に後傾するのを抑止することができる装置(ヘッドレスト)を備えるかまたは座席自体が同等の効果を有する構造でなければならない。
⑥2名乗車車両のシートの車体フレームへの直付け(スライド機構無)は許される。
なお、変更する座席および座席取り付け装置は、上記のほかにFIA国際モータースポーツ競技規則付則J項第253 条第16 項を満たしたものであることが強く推奨される。
解説
第6条では、RF車両の車体に関する改造ルールを定めています。6.1でドアの材質変更は禁止。6.2でドア内張りは、形状変更なく防音材の除去が可能で、内張りパネルは金属板(0.5mm以上)、カーボンファイバー(1mm以上)、または不燃素材(2mm以上)で製作可。サイドプロテクションバーの除去は不可で、ウィンドウは電動・手動の相互交換が認められます。6.3で窓ガラスの変更は禁止。6.4で座席は、乗車定員分を確保し、幅・奥行400mm以上、天井高800mm以上、衝撃吸収性やヘッドレストを備えることが条件。